ざわざわ。
昨夜は心がざわざわして、どうにも堪らなかった。
ので、薬を飲んで寝た。
昔住んでいたところで病院に通っていた。
今はそこそこ落ち着いているので、通う気はない。
相変わらず、ワーってなってモノを投げることはあっても、頻度はかなり減ったし、勢い余ってケータイを壊すことはなくなった。投げるモノを選ぶ余裕が出てきた。それは健康なことと思う。
昨日は昔に処方されて余っていたものを飲んだ。
寝るための薬じゃなくて、不安を不安として感じなくしてしまうタイプの薬なんだけど、そりゃもうぐっすりでした。
旦那さんの寝言や寝相が気にならないくらいに。
っていうか寝すぎて朝起きられなかった。
一回は起きて目覚ましを止めた。体温を測ったのも覚えてる。その後にもっかい寝ちゃったんだね。久しぶりに飲む薬の効きざまに驚きを隠せない。
旦那さんは「効いてるんだなー」と思ってそっとしておいてくれたらしい。優しいなあ。
私は心が臆病だ。
こんな仕事をしているのに、心が弱い人間だということは、私のコンプレックス、葛藤でもあるし、それを何とかしたくて、果たして「病まない人生は存在するのか」が知りたくて、こんな仕事をしていたのかもしれない。
でも、いくら鍛えようと思ったって、心は強くなんかならないのよ。辛さに慣れることだって、これっぽっちもない。
いかにストレスのない暮らしをするか、脅威から侵略されそうになったときに身を守れるか、嵐が去った後にどれだけ自分自身を元気づけられるか、それだけだ。
どんなに慣れた人でも、会うときは毎回緊張した。心の中で「せーの!」って勢いをつけて患者さんの名前を呼んだ。
でも、緊張と同じくらい、面白さがあったのも事実。
どんな人にもその人の人生とか生き様とか、要はその人らしさがあって、それらをほんの少しでも知ることが出来ることは、私にとって面白かった。
私は新しいものに対して臆病な反面、新しいものを見たい、知りたい気持ちは誰よりも強い、と思う。
だから続けてこれたんだよね、と今は思う。
毎日忙しく働いて体はかなり限界で、結婚して、引っ越しを言い訳に、今までの仕事は全部辞めた。
本当は、いくつになっても糞忙しくて薄給な仕事を続けていける自信がなかったからだ。自分のこれからを考えたらとても怖くなった。結局は逃げたんだという思いはなかなか消えない。
今はほとんどを家で過ごして、新しい仕事はたまーに出れば良いくらいの、アルバイト的なもの。頻度は少ないけど責任重大。心がざわざわするのはそういう理由。
不安があるのは、未知だから。
未知が既知に変わったら、少しは楽になればいいなあ。
などと思いながら、刀剣男子を集めていた、今日。甘ったれ。