2015年を振り返る。
一言で表すなら「消化不良」に尽きる。
どうしようもなく体調が良くない１年でした。たくさん病院にもかかりました。
こんなに体調に気を付けた１年もないのに、気を付ければ付けるほどボロが出るというか、どんどん悪化していった気がします。
未年だというのに、何も良いことがなかったような。あ、結婚はしましたが。
それに伴うめんどくさいことが立て続けに起こり、プラマイ０どころか、かなりぶっちぎりでマイナスです。
歯車がかみ合わないというか、上手く機能しないというか、こんなに時間も有り余っているのにストレスだらけで地に足が着かないような。肉体的にも精神的にもめちゃくちゃ辛かった。
でかいヒスも起こしまくって家族にはたくさん迷惑をかけました。
やっぱ私、誰かとずーっと一緒にいるのは向いてないわ。
小さい、瞬間瞬間の、嬉しいことはたくさんあるような気もするんだけど、一瞬だからなあ。充実感はあんまりないんだな、これが。
上手く言えないけど、「これだ！」と思えるような何かがなく、ただ時間を浪費してしまった。贅沢なことだ。
振り返ると鬱っぽくなるので、むりくり良かったことを考えると、音楽的にはかなり充実していたのではないかなあと思います。
ポールマッカートニー御大のドームライブを見て大はしゃぎしたところから始まり、バインちゃんのツアーには計３回行くことが出来、シロップがミニアルバム出してライブツアーを行い、夏にはRSRにキャンパー参加。
ラルカジノにも行ってきたし、水カンも見たし、ライブ納めになったKIRINJIはとにかく良いライブだった。
シロップとラルクがライブするっていうことが、めちゃくちゃ珍しいことでして。
働かないおじさんたちが頑張ってくれたので、私はとても嬉しいよ。
あとは、自分に使える時間がとても増えたので、毎日料理をしたり、たまにお菓子を作ったり、中途半端に美容に目覚めてみたり、女っぽいことに時間とお金を費やせたかなーと。
３月までは自分の時間なんてほとんどなかったからね。今までやったことのないことに手を出す、という意味では、良い１年だったのかな。
ほとんど仕事をしなくても食費と自分の趣味のお金を出せる程度には稼ぎの良い、謎の仕事をしているのだけど、お金のためと割り切った仕事なので、全く面白味もなく。
なので来年からはちゃんと臨床なお仕事をします。頑張ります。
また忙しくなるんだけど、仕事で忙しいほうが自分らしいかなーなどと気づけた年でもあったかな。働いたら働いたで、働きたくないなと思うんだろうけどね。わがままだからね。
とりあえずは人並みに健康になりたい。
水曜日のカンパネラ＠赤坂ブリッツ
雨。9センチヒールというミスチョイス。
すっごい足痛い。
すっごい足痛いから、入場してからは靴脱いでたわ。地面に足がぴたっとくっつくのは良いものである。
そんな訳で、水曜日のカンパネラのライブを見るために赤坂ブリッツまで行ってきた。
の、前に。出かけなきゃいかん日だし、折角だからと、午前中はPerfumeちゃんのドキュメンタリー映画を見たり、香水を買ったり（たまたまだよ、たまたま香水被りなだけだよ）、ちょっとしたリア充気分を満喫。
こう、小刻みに予定を入れず、外出する日にまとめて用事をぶちこむあたり、引きこもり心性の高さを感じる。我ながら。
雨がパラパラしてきたのでランチで入ってのんびりしようとブルックリンパーラーへ。ここ、いつも混んでるなー。
店員さんの気配りが素晴らしいので居心地は良いのだが、お客さんたちが、明らかに私のような人間とは違う、本当のリア充って感じの人たちが大半なので、心が痛い。
新宿は、『女の子募集！時給4500円！』のピンサロ看板に少しだけホッとする。良い街だよ。
メトロで赤坂まで。
物販は、惑星モチーフのピアスが可愛くてな。通販でも良かったんだけど、送料くそ高いから現地で買おうと思ってな。
17時からってツイッターで情報があったので、まあちょっと前に着けばいいだろうと甘く考えてたんだけども、会場に着いたらすごい人でびっくりしちゃった。このうちの何人が転売なんだろう。
まあ、この時点で足激痛なんで。列に並ぶとか、苦行なんで。
で、時間になっても物販スタートしないわけです。列進まんなあ・・・と、結局買えたのは18時過ぎ。
いざ自分の番だからと、悠々とTシャツのサイズ確認するなよぉ。もっと周りに気を遣え？な？
予想外に時間がかかったので、事前にロッカーに荷物を預けようと思っていたのも頓挫し、雨も強くなってきたし、足も痛すぎるし。ただただ、辛い辛い辛い・・・と念じながら、旦那さんと合流。
番号はそこそこ良いんだけど、雨の中また長時間並ぶ気にもならず、会場時間まで近くで暇つぶし。
そろそろかな？と会場に向かうと長蛇の列。未だ開場せず。どこに並べば良いかも分からず、行ったり来たり。雨だからアナウンスも聞こえない。仕方ないね。
呼び込みが始まったと思ったら「１番の方」「２番の方」とまさかの1番刻み！え！？何それ恥ずかしい！
私も1番刻みで番号を呼ばれ「へへへ///」と若干の気恥ずかしさを覚えながら、入場口に。
で、こっからが長かった。わざわざ刻んで呼び込んだのに、かなり待った。なんかもう、運営が色々とグダグダで、なんだか疲れたよ・・・
入場してから開演までもこれまた長くて、始まったのは20時過ぎ？
柵のある、すっごい見やすいとこをゲットしたので、足もだいぶ楽に。だが脱ぐ。
開演前の注意事項をスタッフさんが読み上げていたのだが、「メデューサのように石にならず」とか「チケットはヤフオク！で転売しないで」とか「会場内でカレーメシを作るのはやめて」とか、全部曲に引っ掛けた内容だったのにも関わらず、一切会場が＼ドッ！／ってならずに、可哀想だった。とても可哀想だった。思いっきり滑ってたもの。
周りをざーっと眺めてみた。水カンのファン層は、８０年代サブカルヲタクおじさんと、頭悪そうな女とその連れ（SEALDsとかに入ってそう）の二つに分かれる、多分。何となく全体的に左の匂いがする。上手く言えないんだけども。思いっきり私の偏見だから気にしないで。
「ラー」から「シャクシャイン」で始まって、MCではコムアイちゃんが土下座で謝ってた。＜みなさんの貴重な時間を奪ってしまった＞と。遠くから来てる人も多いと思うし。実際、9時付近には結構な人が会場出てったし。押しで始まると、地方組はそわそわしちゃうよね、分かるよ。
＜遅れた原因は、言わなくても見れば分かるよね？＞と言っていた。映像が間に合わなかったのかなあ。
「メデューサ」はMVでも出てきたシャンデリアを抱えてステージ上をフラフラ行ったり来たり。２階にも現れたり、あちこち駆け回るねえ。
「ナポレオン」は装飾された梯子お神輿に乗って登場。旗が掲げられたり、獅子舞が出てきたり、お祭りだね。丁度MVにもそんなシーンがあったねえって感じね。頭に乗っけてた、中国の皇帝みたいな帽子？がピカピカ光ってて可愛かったなあ。
孝之を呼ぶにはもっとお金が必要だそうだ。孝之バクマン。で忙しいよ孝之。そんなんで「小野妹子」。これは個人的に、レキシちゃんでいいかなーって曲。かっこいいけどね。
（他にも色々曲あったけど）最後は「ドラキュラ」、照明スタッフさんも巻き込んでの、みんなで合唱。２階の扉から出てゆかれました。
アンコールは赤坂限定バージョンの「ラー」。たくさんのダンサーさんたちが出てきて、MVのダンスを披露してくれました。途中から「カレーメシ」のキャラクターも出てきて、わーっと沸く会場。
でも私、コムアイちゃんの両側に居た、すげー乳のでかいお姉さんが、お姉さんなのか、（骨格ゴツかったから）入れ乳をしたお兄さんなのかが気になって気になって、気になってる間に曲が終わってしまったわ。隣の旦那もおんなじこと言ってたわ。ついでに「腹が男のそれじゃないから女だ」とも。
とにかく＜やりたいことがたくさんある＞と何度も言っていたコムアイちゃん。そうかそうか。これからも、水曜日のカンパネラは意識高い人たちの遊び場として発展していくことでしょう。
私、水カンの何が好きって、バックにビッグマネーの匂いがするところなのね。
すごい、電通とか博報堂とかあの感じ、すごい、マジすごい。それを隠すことなく、一応ビジネスですんでーって感じでやってるのが好きよ。ちなみに水カンは博報堂ね。Perfumeは電通だった。映画のクレジットから。
どうやってパフォーマンスすれば良いのかってことを、コムアイちゃんはとてもよく理解しているように思う。あと、Dir.F氏の裏方っぷりとかさ。
水曜日のカンパネラは、あくまで”面白い”ことをやるためのツールなのよね、多分。
MCでも＜今年やりたいことが２つあって、１つは『さぐりさぐり』の連載をすること。もう１つは惑星モチーフのアクセサリーを作ること＞と言っていて、私は、どっちも音楽関係ないなあと思った。私が水カンに思うことも、そういうことなのだ。
RSRの思い出（続）
何か月ぶりかと。
二日目
スマホのアラームが鳴る。朝だ。体が痛い。お風呂セットを持ってバスの乗車スペースに急ぐ。
眠気がすごいが満員バスなので寝れない。揺られて小樽到着。大浴場は慣れなくて少し辛い。髪の毛と体を洗って歯も磨いてさっぱり。念入りに日焼け止めを塗る。
再度バスに乗って、朝食。海鮮丼じゃー！
早めに食べ終わり、お店の外に出る。シャバ感半端ない。コンビニで栄養ドリンクチャージ。
お風呂で見かけたあんなことこんなことを話しながら、周辺をふらり。ベンジーという名前の米屋に衝撃を受ける。チェーン店のようだ。北海道ではメジャーなお店なんですか？
会場の外に出るとシャバ感あるよね、とお店から出てフラフラしてたら発見した。米屋かぁ…#RSR15
再びバスに揺られて会場へ。体もさっぱり、お腹もいっぱい、満を持して仮眠。
テントの暑さにうなされて起きると母からのメールが。ある人の訃報。言葉にできない。頑張って生きようと思う。
これまた暇なので、漏れるキュウソの音を聞きながらお湯を沸かして紅茶を淹れてみたりする。なんて快適なんだ！
が、トイレは大混雑。スタッフさんが上手く機能していないようだ。去年より不便になった？
すっかりテントから動く元気もなく、聖飢魔Ⅱまでじっと待機。
肉を焼きたいなあとジンギスカンのお店を訪ねてみるが満席で断念。今年も羊肉焼けず。
もう始まっている時間なのに、カラオケのような音しか聞こえない、大丈夫か安全地帯。誰しもが不安に思っていたであろう。
ステージ上にはDJがいる。これは・・・まさか・・・万が一に備えて・・・？
どれもこれもDJミックスじゃねえかよ！と思っていると、妙に妖艶なダンサー2人が登場。え？と思っていると玉置氏本人ご登場であります。良かった。『じれったい』を披露。
それにしてもよくカメラに抜かれるあのダンサーは誰だ？嫁か？→嫁でした。
続く『悲しみにさよなら』を歌い上げ、曲間にはおもむろにメンバー紹介を始め、曲終わりにはみんなで手をつなぎカーテンコール。
え？おしまい！？勝手に大団円されても・・・
マジか・・・と思っていると、今度は玉置氏一人のみで登場。『田園』と『夏の終わりのハーモニー』をこれでもかというくらいに良い声で歌い上げ、今度こそ終わりなのであります。「えー！？」「嘘だろー！？」という声が飛び交う中、バックステージに消えて行く玉置氏。満面の笑み。
終演後、すれ違いざまに聞いた、大ファンであろうお姉さんの「機嫌よくて良かったね」の一言に衝撃を受ける。
魂だけは、魂だけはちゃんと見るんだ・・・！気合を入れるために、再度足つぼマッサージを受ける。施術してくれたおばちゃんに「下を向いて歩くのがいけない。足つぼでどうなるレベルではない」とガチで説教を受ける。
悲しみの中、アーステントへ。
グループ魂。＜出てこないかと思ったね＞とさっそく弄るあたり流石。あとは全編通して下ネタの応酬なので言葉にできない。バイト君おめでとう。
破壊さんのスリッパ投げテク、あれは一体！？水平にヒューって飛んでくのね。超かっこいい。欲しかったなあ、スリッパ。
『チャーのフェンダー』で大盛り上がり。＼やんないけど～～ね～～／＼犬だけどね～～／
『中村梅雀』もなかなか。ちなみに、中村梅雀氏のHPの楽器紹介コーナーは本当に充実しているので、機材好きは一度見ておいたほうが良いと思う。
スカパラ帰りの旦那さんとテントで合流。魂も途中から見ていたようだ。
民生の部屋。ゲストが豪華。まずはPerfumeを呼んで『レーザービーム』。ひとり股旅でやってたアレ。アコギ一本で、なんとも哀愁を帯びていてとても良い。かしゆかちゃんがスナックのママっぽい雰囲気を放っていてエロい。
次は松崎しげる氏を呼んで『愛のメモリー』。まさかの大物にびっくりする。良いんですか？見れちゃってますけど、私。驚きの黒さ。
トータス松本氏を呼んで『ええねん』。良い曲だなあ。
でね、民生を見ていて思ったわけですよ。
音楽フェスが全く珍しくなくなり、地方特化型のフェスもあちらこちらで見かける中、RSRのオリジナリティってどこにあるんだろう、と。
で、その答えが音階の民生の部屋にあるな、と。
ただのライブが見れるだけなら、どこでもいいわけで、それこそ自分の家から近いところに行ったら良いじゃない。
昨夜のFRIDAY NIGHT SESSIONにも言えることだけど、この場限りでないと見れない絡み方してるなーっていうのが、RSRの面白さでオリジナリティだと思ったわけですよ。
まあ、大物じゃないと、大物は呼べないですし。小物同士が絡んでても、「あ、それ下北沢でやっててもらえますか？」って感じだし。
アコギの音を聞きながら一人考えておりました。
んで、THE BACK HORNですね。
足早に移動してステージに着くと、『涙がこぼれたら』の終盤でありました。まだ始まったばかりだそうだ。
ここ数年の曲は全く知らない。タイアップついてた『罠』くらいかしらね。
『美しい名前』で泣きそうになって必死に我慢する。振り向いたら旦那は泣いている。昼間の訃報が頭をちらつく。このタイミングでこの曲はないだろう。こっちはマジで人が死んでんですよ、酷いよ。どうしたって良い曲なんだ。
最近の曲は全く知らない。最後に見たのは10年前くらいになるだろうか。
全く変わってないことに衝撃を受けたのと同時に、とても安心した。これで小奇麗になってたりなんかしたら、がっかりしたに違いない。
あの頃よりも小ネタの幅は広がれど、何一つあか抜けないというか、決して下手ってわけじゃないんだけど、洗練されないあのギターは何なんだ。何度も弾いたであろう、この曲も、あの曲も、一向に音の粒が揃わないんですけど！（めっちゃ褒めてますよ）
で、サビになると全部同じ音だからね！出たよ、糞ファズ！！この音ですよ、この音！！細かいことをあれこれやって、エフェクターも色々変えて、結局この音なんだとしたら、それって凄いことですよ。
そんなことを思いながら知らない曲を聞いていた。『コバルトブルー』は知ってるぞ。これ、ケロッグのCMだったんだぜ・・・若い子は知らないかもしれないが・・・日曜日の朝に流れてたんだぜ、PV思いっきり夜の海なのに。
そんな時代もあったね、と。しみじみするですね。
ってか何回も弾いたろう、コバルトブルーは！なんで上手くならないんですか！？
もう大好き。ずんのギター大好きだよ・・・その一方で、光舟はどんどん上手くなっているのである。
歌うと崩れる山田の顔とか。相変わらずMC担当はまっつんですか。彼はバンドの良心すなあ。変わらないまま10年間やってきたんだね。なんか、見直したって言ったら偉そうなんだけども、嬉しかったなあ。
山田が白シャツで、モニターに片足乗っけて髪の毛を掻き上げる様が、みやじそっくりだったりして。このままいけば、エレカシになれるであろうよ。
どうか変わらずこのままでいてほしい。あーワンマン行きてえなあ。
「ずんは愛おしいな」「ずんは駄犬の匂いがする」「ずん可愛いよずん」などと言い合い、テントに戻り、すぐにおやすみなさい。
起きると朝日が昇っていた。とっくにライブは終わっていた。本当に爆音鳴らしたんですか？というくらいに何も聞こえなかった。 え？本当に10-FEET来てた？ライブしてた？ってくらいに何の余韻もなかった。
熟睡であります。
さささっとテントを片付けまして、一抹の寂しさを覚えるよりも疲労が勝つ。圧倒的に体力がない。
ガラガラを引きずる元気もない私に、ゆうパックサービスが有り難い。っつーかマジでRSRのホスピタリティすげえ。便利すぎてすげえ。身軽で帰れるなんて。
空港までの車内でもぐっすり寝てしまった。バスってほんと寝にくい、首が痛いんだけど、そんなことより睡眠ですよ。
帰りの空港にて、まずはお土産をたんと買う。開拓おかきはとても美味しいのでお勧め。
次に、預ける荷物のチェック。長蛇の列に並ぶ。ほとんどがRSR帰りであろう。「○時の便の方は先のご案内になりますのでこちらの列へ」とスタッフさんが声を上げている。すみません、毎年この日は関係ない人を巻き込んでしまって・・・と切ない気持ちになる。
まだ時間がかかるなあとぼーっとしていると、隣をバックホーンのメンバー＆スタッフさんが通り過ぎる。どうやら集合場所？を探しているようだ、同じところを行ったり来たりしている。集団の後ろを少し離れて歩くずんからコミュ障の匂い漂う。
他にもバンドさんいるんじゃない？とキョロキョロ。見つからず。
列が二手に分かれ、スピードアップ。隣に並んだお兄さんのスーツケースに「SHISYAMO」のステッカーが貼られている。あー。
でもこのお兄さんどこかで・・・私の色々がデジャブる。どっかで見たんだ。見たことあるこの感じ。
うーん・・・と頭をひねってるとピコーン！キュウソネコカミのメンバーさんであることが判明。大きな声で「いないねー」って言っててごめん。すぐ隣にいたんだね。
時間の余裕があるのでレストラン的なところでソフトクリームを食べる。レストラン的なところに入っていたお店の一つが「たこ物語」で、08年を思い出す。
