デザフェスのあれこれ。
問題が一つ解決したので、少し心がすっきりしています。
先週のことだけれど、デザインフェスというものに行ってきた。
今週に控えるもやもやの前に、楽しいことをしたいと思ったからです。
それに、Twitter経由でお知り合いになった、原発牛乳さんが出展していると言う。
原発さんに最後に会ったのは2012年で、写真を撮ってもらった。その時以来だから、3年ぶりになる。
朝から何も食べていなかったから、会場に着いたときはグーグーだったけれど、先にブースに伺った。ちょっとドキドキ。
原発さんは、あの時とそのまんま、変わってなかった。
娘さんもいらっしゃって、可愛い売り子さんだった。
「結婚おめでとうございます」とお祝いの言葉をくれ、私の着ていた白いキーボードシャツを「可愛い」と言ってくれた。ありがとう。
ブースの壁には短編小説と写真が貼ってあった。
原発さんの撮る写真は本当に耽美で素敵だ。原発さんの撮る女の子は、美しくて残酷で悲しくて面倒くさい。
私も「女子」という生き物に対して面倒な気持ちを抱えて生きているので、わわわー、と響くものがある。
私はポストカードと、エッセイ集を買った。
デザフェスにはいろいろなブースが出ていて、雑貨やイラスト、写真だけじゃなく、洋服やカバン、よくわからない置物もある。
目を奪われてしまったのは、執事風眼鏡お姉様による、セーラー服少女の緊縛ショー。
縛り縛られの二人がクスッと笑うたびに、我々は良い意味で置いてけぼりだ。すごい世界観だ。
最前列で微動だにせずシャッターを切り続けていたおじさん達は、今晩のおかずにしたことだろう。
緊縛趣味を性癖に持つ私はゾクゾクしっぱなしだった。私もあんなお姉様に縛られたい。
来場している女の子は量産型サブカル糞ビッチ、男の人はホームセンターにいる感じの人が多かった。
自意識過剰にマスクをして女子と戯れている男子は、一体何なんだろう。
ネット中継でもあるまいし、身バレというよりも不細工を隠すためのマスクなのだろうけど、マスクが逆に不細工アイコンになっていることに早く気づいたほうがいい。真のイケメンは堂々と顔を晒すものだ。
会場がビックサイトなだけあって、とても広い。広くて大変だ。たくさん歩いて疲れてしまう。
私は疲れると途端に機嫌が悪くなって、口数が減って、顔も体もぐんにょりする。
「もっと体力を付けないとだめ」と出かけるたびに旦那さんからお叱りが入る。「ひつじちゃんは体力があればもっと色々楽しめるのに」と。
そう言われても、しんどいことはしたくないし、何事もしんどくなく楽しみたい。
歩行ノットを大幅に下げながら、ひつじを探すために、色々なブースを一通りは見て回る。
私はモノを作れない人なので、どんなものでも”モノ作りさん”に対して敬意は払いたいし、素直にスゲーと感動するタイプだ。
自分で1からモノを作るためには、「作る行為」そのものと作る「対象」という2つの「好きなもの」が必要なのだ。
私は2つを同時に揃えられない。
モノを作ることは才能だろう。モノ作りは凄いのだ。
でもぶっちゃけ、似たり寄ったり、流行り廃りに影響されたものがほとんどで、創作も飽和状態なのだなと思った。本当にそれが好きで作っている人は、どれだけなのだろう。
そして、デザフェスに来てまでも思う、ひつじグッズの少なさ。
「あ!」と思えばアルパカ。
この、アルパカっていうチョイスがいかにもで、センスないよなあって思っちゃうんだけどね、私なんかは。
良い感じのひつじグッズを手にすることは叶わず。ひつじ型の黒板なんかも見つけたんだけど、ごめん、それ、もう持ってるんだ・・・
全体的にはとても面白いイベントだった。こんなにたくさんの”もの作りさん”が集まってるなんて。”モノ作りさん”と直接お話できるっていうのも楽しみの一つ。
絶対お前宇宙なんか興味ねえだろう?星座と言えばシリウスって感じの女の子が宇宙グッズを売ってるのを見るとぞくっとしちゃう。
一番のヒットは、すれ違ったお姉さんが持っていた、太宰治トートバッグだ。あれどこで買ったんだろうなあ。
次は半年後、もう少しお金をたくさん持って、また出かけようと思う。
帰りの電車で原発さんのエッセイ集を読んだ。ちょっと涙目になりながら。
これは大事に読まなきゃいけない文章だって思った。
誤解を招くような表現になってしまうんだけれど、魂を切り売りしたような内容に、エネルギーをもらったんだ。
私も私のめんどくささと向き合いながら、毎日、しっかりじゃなくとも、そこそこに、頑張ろうって。